コラム

旧式脂肪吸引と最新のベイザー脂肪吸引よる、負担の差

様々な脂肪吸引法を使用してきた山川統括指導医が、経験談を交えて歴代の脂肪吸引を紹介します。第一弾は「陰圧式脂肪吸引」。

今でもメジャーな脂肪吸引法

今でもメジャーな脂肪吸引法

脂肪吸引の歴史でも最も一般的な脂肪吸引法が陰圧式脂肪吸引(Suction Assisted Liposuction:SAL)。これは、脂肪吸引前にチュメセント液と呼ばれる脂肪吸引特有の麻酔液(局所麻酔に生理食塩水、止血剤、緩衝剤などを添加したもの)を注入した後、細長い吸引管を用い、単に機器または器具で作り出す陰圧(体外より体内の圧力が低い状態)を利用して脂肪を吸引します。実際、私(山川)も1990年代中旬までは頻繁に行っていた方法です。手技も装置も単純なので医師も比較的簡単に導入でき、今でも多くのクリニックが使用していると思います。

「たくさん取ってはダメ」な理由

「たくさん取ってはダメ」な理由

ただし今の技術と違い、脂肪組織内の血管や線維組織などを高い陰圧(約マイナス1.0〜0.9気圧)で脂肪と一緒に引きちぎりながら吸引するため、出血が多かった覚えがあります。先輩医師から「たくさん取ってはダメ」と教えられた時代の話です。事実、この頃はダウンタイムを考えても、1日に1500ccの脂肪吸引量が最大の様に思っていました。 現在使用しているベイザーリポ(ベイザー脂肪吸引)も陰圧で吸引する機器ですが、こちらは脂肪にしか作用しない超音波で脂肪を周辺組織から遊離。これにより、線維組織などを傷つけないマイナス0.5〜0.7程度の低い気圧でもたくさん脂肪を取ることができます。今では、あの頃を懐かしく感じるほどです。

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