コラム

火傷や合併症のリスクを解消した、最新の超音波脂肪吸引

第一世代と第二世代の苦悩

第一世代と第二世代の苦悩

先端から超音波を発する管を体内に挿入し、脂肪に直接超音波を照射することで脂肪細胞を破壊、吸引していく種類が、体内式の超音波脂肪吸引(ultrasound-assisted lipoplasty:UAL)です。科学的に効果をあげようと開発されたものでしたが、初期のものは超音波の出力が強く、内側から皮膚を傷つけたり炎症が長引いたりすることがあっため、日本ではあまり普及しませんでした。
体内式の超音波脂肪吸引は1987年、Scuderi(スクデリ)らが初めて報告。1990年代、Zocchi(ゾッチ)が初期(第一世代)の体内式超音波脂肪吸引を本格的に始めたことで周知されるようになりましたが、前述のように火傷などの合併症が多かったため、その後も水冷式超音波(第二世代)など様々な改良が加えられました。しかし、熱傷といった副作用の強さ痩身効果がやはり見合わず、時代と共にあまり使われなくなったのです。

飛躍的に改良された第三世代

飛躍的に改良された第三世代

この第一、第二世代の体内式超音波に合併症のリスクが高かった理由として、骨や筋肉にまで影響する高い周波数だったことがあげられます。一方、これを教訓に進化し、第三世代の体内式超音波として登場したベイザーリポ(ベイザー脂肪吸引)の超音波「ベイザー波」は、脂肪細胞にしか作用しない36kHz(キロヘルツ)であるため、超音波で周辺組織にダメージが加わることはほとんどありません。 昔の体内式超音波は問題点が多く、私(山川)は使用したことがありませんが、ベイザーリポは合併症のリスクが極端に低減したこともあり、超音波で脂肪を軟らかくして除去することのメリットが体のダメージよりも明らかに上回っていると感じます。

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